蝶ヶ岳

 2005年1月8日~10日、アルプスの雪山入門コースとしての蝶ヶ岳に行く。蝶ヶ岳から望む冠雪の槍穂を期待して。

 メンバーは藤原ト・岡・藤原キ゛・椿原・山下・高谷の6人。
 8日(土)午前6時発の新幹線のぞみ号で名古屋へ・・・・・
 あれっ、1人足りない。XXさんが寝坊して遅れた。
 松本駅で待つこと2時間。10時50分、やっとメンバーがそ
 ろう。
 タクシーで釜トンネルへ向かう。

 12時10分、釜トンネルに着く。写真の新しい釜トンネル
 は工事中で、その横にある旧釜トンネル内を通る。小さ
 な電球が点々と付いているものの、暗くて足下がよく見え
 ない。凍結した路面に注意しながら延々と続く緩やかな
 登り坂道を進む。
トンネルを抜けると  雪国だった。
(トンネル前も雪国やったちゅ~ねん)
13時00分、上高地に向かって出発。


 14時30分、上高地のカッパ橋に到着。穂高頂上はガスがかかってはっきり見えない。残念。しかし、夏とは違い、白い雪をいただいたその姿は美しく、いっそう雄大である。


14時50分、上高地を出発し徳沢へ向かう。途中15時30分、明神岳を見る。


 17時頃、徳沢に到着。日も落ち暗くなりゆく中、かじかんだ手で震えながらテントを設営する。朝の2時間
 ロスは大きい。藤原ト・藤原キ゛・山下・高谷はテント泊、岡・椿原は徳沢園に宿泊。(徳沢園は翌日に団
 体客が入っていたため2人しか泊まれなかった。本来ならもっと大勢で参加したかったところだ。)21時就寝。
 9日(日)7時30分、気温氷点下10℃。ワカンを着け
 て出発。藤原ト・山下・高谷は蝶ヶ岳へ、岡・藤原キ゛
 (当日体調不良のため)・椿原は横尾までの散策に出
 かける。
 この日、徳沢から蝶ヶ岳に登るのは、我々の他、西宮
 労山のグループ、名古屋からのグループ、若者2人のグ
 ループの4グループだった。今年に入ってまだ誰も登って
 いないのだろう、トレースがない。お互いにラッセルを交代
 しながら行くのだが、膝上までの深雪で大変登り辛い。
 ワカンを着けていてもズボズボと足が沈む。
 引き上げては振り回してまた沈む。いわゆるオイラン歩き
 と言うやつである。しんどい。あ~、ラッセルはもういやだ。
 写真は9時02分、トレースを歩いているので楽な所。


 一方、徳沢・横尾散策組は梓川沿いの平坦な道を順調に進む。厳冬期の北アルプスの風景を大いに楽
 しんでいる。
 12時20分、横尾に到着。
 蝶ヶ岳組の方は、タイムリミットに設定している1時に
 なってもまだ長塀山(ながかべやま)の手前、
 標高2400m地点あたり。まだまだ蝶ヶ岳頂上には
 ほど遠い。これ以上進むと下山が厳しくなる。ここで
 登頂を断念、下山を始める。残念そうな写真。

 他の3グループも多少の時間前後はあるが、同様に
 下山したようだ。
 徳沢・横尾散策組が帰ってきた14時50分、テントは
 20cmほど
 雪を被っていた。(前のテントの写真と比べてください。)
 歩いている
 時はそれほど降っているとは思わなかったけれど、こんな
 に降っていたとは。これでは歩きにくいわけだ。
 10日(祝)、帰る途中、梓川の遊歩道を歩く写真。
 9時10分


 釜トンネルからタクシーで10分ほどの所に坂巻温泉がある。露天風呂の向かいには絶壁があり、氷雪が貼
 り付いていた。(昔、藤原ト会長がこの温泉につかっていると、この絶壁をカモシカがトラバースしていったという。
 それを見てトラバースの奥義を見極めたとか・・・・・・どこまでが本当の話だか・・・?)

 野趣あふれる風景の中で温泉につかりながら飲むビールは格別に美味い。登頂断念の無念さも忘れ、今回
 の山行中で最も楽しい一時だった。


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